笠井闘志個人ウェブサイト

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ブログ

RSSを使おう──友人やお気に入りの発信者とつながる方法

カフェの席でコンピュータを立ち上げると,まっさきにRSSクライアントを開く。読み込みが終わると,お気に入りのウェブサイトのいくつかが更新されていた。コーヒーを飲み,最新の投稿を読む。そしてつくづく思うのだ──インターネットって,ほんとうにいいものだなあ,と。

家族および友人の方へ:ご自身でウェブサイトを運営していらっしゃいましたら,RSSを購読したいので,URLをお知らせ願います。また,RSSの配信方法がご不明の場合は,遠慮なくご相談ください。

RSSとは

RSSとは,ブログなどの更新情報を配信する仕組みである。記事一覧をXML形式で指定された場所に置き(たいていコンピュータがやってくれている),それをクライアントソフトで読み込むのである。

お気に入りのブログや友人の個人サイトを購読リストに入れておくと,RSSクライアントが更新情報を調べてくれる。だからたくさんのお気に入りリストをつぎつぎ開いて,まったく異なるデザインのサイトをチェックしていく手間がはぶける。仕事上必要な情報(たとえば,業界のニュースや競合他社の新製品情報など)や,自分の所属している団体の公式ウェブサイトを登録しておくと,必要な情報収集にも便利だ。

なぜRSSなのか

え? そんなのSNSでいいじゃん。そう思われる方もいらっしゃるかもしれない。いまやあらゆる企業や非営利団体がSNSカウントを持っているし,なんらかの発信活動をされている方も,SNSを使っている。

SNSを立ち上げて運営していくには,とんでもないほどの労力が必要だ。そして多くのSNSは,無料で使える。なぜ無料なのだろうか。
SNSは善意で運営されているわけではない。言論の自由のためとか,情報発信の場を用意するためとか,人と人をつなげるためとか,そういった目的で運営されているわけではないのだ。

SNSはカネのために運営されている。利用者からはカネをとらないが,フィードに広告を表示することによって広告収入を得ている。そして,利用者を長い時間SNSにとどめ置くために,怒りや嫉妬や劣等感をかきたてたり,ちょっとしたことでも投稿したくなるようにしているのだ。

しかもSNSは,一部の企業に完全に独占されている。営利上都合が悪くなれば,過去の投稿をみんな消されてしまうかもしれない。他方で,RSSのしくみは公開されている。一部の企業に独占されているわけでもないし,すくなくともSNSより依存性はない。

また,RSSは標準的なコンテンツ管理システムであればほとんど配信できる。自分でウェブサーバーをホストすれば,ドメイン管理をのぞいてどのサービスにも登録しなくてすむ。もしホスティング事業者にたのむ場合でも(このウェブサイトは,GMOペパポにホストしてもらっている)どの事業者にホストしてもらうかを選ぶことができる。

そのほかにも,RSSクライアントの多くは購読サイトを分類しておける。そのため,関心があるアカウントすべてを一緒くたにフォローしておくSNSとちがって,「仕事」,「友人」,「政治」,「IT」などと分類し,購読サイトの整理がしやすい。

RSSを購読するには

お気に入りのサイトがRSSを配信しているかを,まずは確認する必要がある。

トップページにRSSのアイコン(電波みたいなマーク)があれば,それをクリックするとRSSフィードのXMLファイルに飛ぶ。

サイト管理者が知らないうちに,初期設定状態でもRSSを配信している場合もある。URLのあとに,「/feed」などをつけてみると,RSSフィードにたどりつけるかもしれない。「feed」でだめなら,「/rss」「/rss.xml」など試してみるといい。

そしてフィードのアドレスをクライアントソフトに読み込ませる。クライアントソフトはいろいろな種類があるが,Thunderbirdやそれから派生したものは,電子メール機能に加えてRSS購読機能もついている。AndroidまたはReplicantをお使いであればFeederNuntiなどのRSSクライアントをF-droidから入手できる。また,BriarもRSS購読機能がついている。

こういったソフトにRSSフィードを購読して,たまに開いて見てみるといい。インターネットが想像していたよりもおだやかで,あたたかいものに見えるだろう。

RSSを配信するには

もしご自身でウェブサイトを運営していらっしゃるなら,ぜひRSSを配信いただきたい。コンテンツ管理システムによって操作方法はことなるので,ご自身で調べていただくか,情報技術にかんして知識のあるご家族ないしご友人にご相談いただきたい。

ほとんどのコンテンツ管理システムは初期状態で配信する設定になっているほか,無料ブログサービスなどでも配信されていることもある。Wordpressの場合は,使っているテーマによって異なるかもしれない。お使いのコンテンツ管理システムやブログサービス,適用しているテーマの設定や説明をご参照いただきたい。