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自由ソフトウェアは,自由な経済活動を推進する。経世済民に寄与し,長期的にみて人類全体に利益をもたらす。
自由ソフトウェアは,利用目的に制限をもうけない。個人的な利用だろうと,事業をおこすためだろうと,なにに使っても(著作権上では)かまわないのだ。
自由な画像編集ソフトであるGIMPを例にあげよう。個人事業のためにつかうこともできるし,会社で使うこともできる。GIMPをUSBメモリに入れて売ってもいいし,GIMPの使い方を教える教室をひらいてもいい。顧客のニーズに合わせてソースコードをいじってもいいし,ほかの人がいじったソースコードをまたいじってもいい。GIMPのソースコードを使って,プログラミングを教えてもいい。
GIMPひとつとっても,経済活動のアイデアがつぎつぎとわきあがってはこないだろうか。この文章を書くときに使っているGNU Emacsだって,可能性は無限大だ。ほかの自由ソフトウェアをくみあわせれば,Gnu Emacsが動く執筆専用機をつくることだってできる。そう──自社製品に遠慮なく搭載できるのだ。
自由ソフトウェアを教育に利用すれば,子どもたちの可能性を飛躍的に伸ばすことができる。ソースコードを読むことも,ソフトウェアを家に持ち帰ることも許されているからである。学校で使っているワープロソフトを持ち帰れば,操作方法を復習することもできるし,家で文章を書くことも,ソースコードを見て動作の仕組みを学ぶこともできる。
文章を書き,写真を編集しながら育った子,ソースコードをいじって共有することを学んだ子は,どうなるだろうか。将来,この社会をもっと豊かにしてくれるはずだ。
自由ソフトウェアは,不健全な格差を是正する。
公教育で自由ソフトウェアを使うなら,子どもはたとえ家庭が貧しくても,ソフトウェアを持ち帰ることができる。コンピュータを政府の支援で与えて,ソフトウェアは学校から知識とともに持ち帰らせればよいのだ。そうすればいずれ,コンピュータと自由ソフトウェアを使って仕事をすることも,みずからの意見を表明することもできる。子どもの可能性を伸ばすこと,弱い立場の人々から現状を聴き意見をもとめることで,貧困をへらすことができるはずだ。