2024-01-30
プライバシー保護,国内経済の活性化,独占や寡占の防止のため,街の書店あるいは古書店でお求めになることを強く推奨します。本を読む自由,出版する自由を将来にわたって確保するため,重要なことです。
書店あるいは古書店の書棚から探すことができなかった場合,書名またはISBNを店頭の検索機に入力して検索するか,直接書店員の方にお伝えください。
多くの書店では,在庫がない場合でも,書籍を取り寄せることができます。ほとんどの場合,取り寄せには追加料金はかからず,数週間以内には書籍を入手できます。
もしオンライン書店を利用する場合は,e-honを推奨します。
ディストピア小説の金字塔。当時の共産主義国の独裁を風刺した。監視や統制のもようは,現代にも通じるところがある。必読の名著。
クリエイティブ・コモンズライセンスで無償配布されている翻訳もふくめいくつもの翻訳があるが,私が読んだなかでは高橋和久氏の翻訳がもっとも読みやすかった。
災害から復興しつつある海沿いの街。郷土愛をさけぶようにとかかる同調圧力,原因不明とされる病,そして死──団結と同調圧力の恐ろしさをえがいている。
約千年後の未来,呪力(じゅりょく)と呼ばれる超能力を得た人類は,のどかな田舎に暮らしていた。冒険心ゆえに行くべきではないところまで行ってしまった子どもたちは,真実を知ることになる。
全三巻。ISBNおよびリンク先は,すべて第一巻に係る。
調査のため,惑星ソラリス上空に浮かぶステーションを訪れた主人公。ソラリスの意思をもつ海が,かれに幻覚と精神的混乱をひきおこす。かつては「ソラリスの陽のもとに」という題で訳された。
オラクル社のSolarisというオペレーティングシステムの名も,この作品に由来する。
生まれつき知能に障碍をかかえる主人公は,知能を劇的に向上させる実験に参加する。実験は成功したかにみえたが,すぐれた知能を得たかれが見たものとは──人間の本質にせまる,哲学的名作。
有名なファンタジー小説「ゲド戦記」の第一巻,日本語訳。
魔法使いゲドの青少年時代を描いている。ゲドはすぐれた魔法の能力を持っていた。しかし,ライバルに自分の力を証明しようとして,危険な魔法を使ってしまう。
とある小説家のもとに,政府機関から召喚状が届く。いやなうわさを耳にしていながらも指定された場所に向かうと,「療養所」と呼ばれるところに連れて行かれる。
言論の弾圧を描いたディストピア小説。現代を生きる者にとって必読の書。
不思議な市場にかつて迷い込んだ青年が,ふたたびその市場を訪れる,表題作夜市。
少年は,妖怪変化が通る超自然の道に足を踏み入れた。一度めは一人で,二度めは友を連れて⸻。風の古道は必読の名作。
すでに衰退した産業の在りし日と,その産業に携わった人々の人生を描く。舞台は,著者が生まれた北海道である。
独裁国家・北朝鮮。抑圧された人民の苦しみをえがいている。
お金をほとんど持たず,移動手段は「人力」のみ。韓国から中国,インドを経由してヨーロッパへ向かう。
情報を軽視したゆえに,わが国はさきの大戦に敗れた──。大本営の情報部にいた著者が,さきの大戦をかえりみて語る。
世界じゅうがインターネットでつながるこの時代にこそ,誰もが読むべき一冊。
マスメディアが報じない独立候補たちの活動や背景を,独自に取材した。民主主義について考えさせられるドキュメンタリー。
貧困問題を取材すると,いつも新自由主義にぶちあたる──日本を生きづらい国にした新自由主義(ネオリベ)を追及する。
民主主義と日本。わが国はどこへ向かうのか。深い考察のもと,わが国が進むべき方向を示している。
息苦しく,生きるのがいやになる国,日本。そこに恐怖がやってきた。ディストピアと化すこの国の問題点を考察し,疫病禍を越えた先の世を読む。
500ページを越える分厚い新書。雇用や教育からライフスタイルにいたるまで,日本社会のしくみを研究し,解説している。
CoVID-19で学校と対立し,不登校を選んだ著者。
前世紀に取りのこされた教育制度,恐怖をあおるメディア──私より年下の著者が,現代社会に警鐘を鳴らす。
書名のとおり,携帯電話を持たない理由を述べている。
企業による支配や監視社会などの問題を,2012年の時点で提起している。
危機があおられ,集団化が加速する。約10年前に書かれた本だが,新型コロナウイルス時代にも通ずるところがある。
「英語化」は「国際化」なのか? やみくもに英語化をおしすすめる日本社会に警鐘を鳴らす。
マスメディアは全てを伝えるわけではない。マスメディアの組織的な問題や報道被害を指摘する。
元CIA職員で,国際監視システムであるPRISMの存在を暴露したことでアメリカ合衆国を追われた著者が,プライバシーをかなぐり捨てる現代に警鐘を鳴らす。
「なに下品なことを」とか「ポルノくらいいいではないか」という声が聞こえてきそうな題だ。しかし,これは深刻な問題。ポルノの見すぎは性機能や恋愛にさしさわるほか,うつ病まで引き起こすという。
「未知の死病」に恐れおののき,ディストピアと化した時代。自殺者が増加し,経済には甚大な悪影響を及ぼした。コロナ時代を振り返り,人生観から医療行政をも論じている。
身体に不調があらわれたら,病院に行く。そうすれば医学が治してくれる。そう思い込んではいないだろうか。
医術は魔術ではない。政治や経済もからんでいる。
画期的な新薬が,医療費の膨張をまねく。いつまで,どれほどの労力をついやして延命しなければならないのか。
延命を至上のものとする風潮に警鐘を鳴らす。
健康のため──それが正義となって,ささやかな楽しみを奪い去っていく。
健康の追求はもはや宗教のようだ。健康をどこまで追い求めるのか? そう私たちに問いかける。
英語の文法や綴りなどに関する疑問を,歴史からひもとく。
自由ソフトウェアについてのエッセイ集。
スペースシャトルは失敗作だった。そう聞いて驚くだろうか。スペースシャトルは,政治的利害関係がからみ,きわめて非合理的な設計となった。それゆえ宇宙飛行士の命が失われ,調査研究の計画は大幅に遅れた。
日本の宇宙開発構想をも批判している。あれから二十年を越え,この本が予言したとおり,夢の宇宙時代はまだ来ていない。
読書と独学の方法をまとめている。
700ページを超え,まさに大全の名にふさわしい。