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中央駅は、この国でいちばん大きな鉄道駅だ。六十ものプラットホームがあり、国じゅうのあらゆるところへ線路が伸びている。
国じゅうの旅客と貨物が、この中央駅に集まる。二十キロメートルばかり離れた隣の市に行くにも、いったん中央駅まで出たほうが早く着く。国じゅうの工場は中央駅にむけて製品を出荷し、国じゅうの商店は中央駅から商品を仕入れる。 中央駅は、鉄道だけの中心ではない。中央駅の十五階は十本の高速道路の結節点であり、首都の一般道へつながるインターチェンジでもある。貨物の積降ろし場であり、高速バスのターミナルでもある。休憩施設には食堂と公衆浴場、お手洗、そしてみやげ屋がある。 鉄道や高速道路にそって引かれた電話線は、すべてこの中央駅に集結する。国じゅうの市街通話を交換する交換機は、ひとつの階をうめつくしている。
この駅で最終列車をのがしても、あわてることはない。駅じゅうのあらゆる通路には、コイン式のカプセルホテルがある。もっと快適な眠りが欲しいなら、二十階から二十五階にあるビジネスホテル「首都イン中央駅」に泊まるといい。さらに優雅な夜を過ごしたいなら、五十階から五十三階にある「ウルトラプレミアム中央駅ホテル」はいかがだろうか。この国でも三本の指に入る高級ホテルだ。
お腹が空いたなら、中央駅でしか買えない「中央駅弁」でも食べてみるといい。でも、この国に住む人はみな、「中央駅弁」を食べ飽きている。だから中央駅のレストランはいつも大混雑だ。
二十六階から二十九階はレストラン街だ。国じゅうのあらゆる地域の料理が、この二十六階だけで食べられる。二十七階はファストフード。二十八階と二十九階は海外料理。
欲しいものがあれば、中央駅で買うといい。三十二階から四十階がショッピングセンターだ。地方のスーパーマーケットには並ぶことのない、めずらしい品物がたくさん売られている。二十四時間で時針が一周する腕時計、公文書用の万年筆インク、タイ語やゾンカ語の辞書、エベレスト登山用の酸素ボンベ、自宅に置けるカラオケマシン、家具を印刷できる3Dプリンタ。
日用品でも、大量に買うなら中央駅に出たほうがおトクだ。輸送費や販売経費が削減できるぶん、売価は安い。ほとんどの品物が、地方の三分の二くらいの値段で買える。
最上階である八十階には、展望台がある。ここから見わたす首都は、まさに絶景と言うべきだろう。はるか眼下には、線路と高速道路があちこちに分岐し、山やまの向こうへと伸びている。
首都は、一般的に想像されるほど商業的に栄えてはいない。この中央駅のほかには、国会議事堂と最高裁判所、国際港と国際空港、そしてこれらを結ぶ広大な道路があるのみだ。ときおり大型バスや要人輸送車が駆けぬけるが、それをのぞいては車も人も見えない。
かつて中央駅を建設するとき、最上階に空港を設置しようという案が出された。結局、費用や安全性の面から非現実的として見送られた。しかし、鉄道会社はまだ中央駅空港をあきらめていない。建築や航空の技術革新によっては、駅の屋上に空港を設置できるかもしれない。そのときはすぐに工事にとりかかるつもりだ。そのときはこの展望台も、数年間は閉鎖されるだろう。
展望台から望む首都の夜景は、この国でいちばんの絶景だ。日が暮れると線路は色とりどりの光で照らされ、国会議事堂には国旗が浮かびあがる。
ことのはじまりは、ひとりの旅客が十七番線のトイレで不審物を見つけたことだった。地方都市から買い出しにきたその旅客は、列車が到着するやいなや、トイレへと駆け込んだ。用を足して個室から出たとき、大きなスーツケースに気づいた。なんとなくいやな感覚をおぼえたその旅客は、すぐに駅員室に行って報告した。
駅員は、小型の検査機を持ってトイレへ向かった。危険な化学物質や爆発物が検知されれば、音で知らせてくれる。
この駅では、不審物の報告など日に二百件は来る。検査機をかざすのは、念のためにすぎない。たいがい、正体はただの忘れ物だ。駅員はいつものように機械をかざした。
けたたましい警告音が鳴った。駅員は血の気が引くのを感じた。いままで何万件という不審物を処理してきたが、検査機が鳴ったことはない。手もとの画面を見た。
「バクハツブツ ケンチ」
十七番線のトイレには立入禁止の札が立てられ、駅じゅうに放送が流れた。この放送の文句は、つぎのとおりだった。駅員の震えた声だった。
「いつも中央駅をご利用いただき、ありがとうございます。お客様にお知らせいたします。駅構内にて不審物が発見されました。駅構内にて不審物が発見されました。お客様の安全を守るために努力し、警戒を強化しておりますが、お客様におかれましても、不審な行動をされる方や不審なお荷物を発見されたさいには、遠慮なく駅係員または警備員にお知らせください」
爆発物処理班は出動命令を受け、十七番線のトイレに向かった。かれらはまず、付近の通路を立入禁止にした。それから問題のスーツケースを調べた。
スーツケースの外側には、なんら不審なところは見受けられなかった。紺色の大きなスーツケースで、車輪が動かないよう車輪止めがかけてあった。ファスナーは、すべて施錠されていた。
起爆回路が内部に設けられているかもしれない。車輪止めをはずしたり、鍵をこじ開けようとしたり、さらには、すこし傾けたりしただけでも爆発してしまう危険があった。高価な可搬型のX線検査機が投入されたが、これさえも危険と隣合わせだった。最近の爆弾は、X線を当てただけでも爆発してしまうものもあるのだ。
結局のところ、スーツケースの内部には信管は見つからなかった。鍵を開けてみると、なかにはたくさんの火薬が詰まっていた。
火薬は安全に処理され、空になったスーツケースは捜査に回された。不審物の報告からじつに六時間が経過していた。このあいだに百七十本の列車が運休になり、八本が遅延した。
それからほぼ時を同じくして、七階の天井裏で配線を点検していた電気技師が、不審な箱を見つけた。本来ならなにも置かれていないはずの場所に、合成樹脂製の小さな箱があった。型番も製造者名も記載されていなかった。その箱から伸びる電線は、交流二百ボルトの電源につながっていた。
駅長は廊下から旅客らを退避させ、七階全域の二百ボルト電源を遮断した。すぐに爆発物処理班が天井裏に昇った。十分後、かれらはその箱を持って廊下に降りてきた。
「よかった。爆発物ではありませんでしたよ。中身は、こんな感じです」班員のひとりが、箱を開けた。
「これは、シングルボードコンピュータですね」
電気技師が、箱をのぞき込んで言った。
「高校時代に使っていたやつだ。これに配線をつないでプログラムを組むと、おもしろいものがいろいろとつくれるんですよ。自動水やり機とか、ドアモニターとか」
「爆弾も?」駅長が尋ねた。
「もちろん」
「これはなんだと思う? なにに使われているんだろう?」
「おそらく、盗聴機ではないかと。ここに無線LANモジュールがありますね。そして、ここにマイクが。これらは、はじめからついてくるわけではない。別売りなんです。」
「盗聴機? 一般旅客の歩くこの通路に?」
「おっしゃる通り、この通路に盗聴機を置くのは不自然です。しかも、百ボルト電源ではなく二百ボルト電源につながっていた。いつも、ノートパソコンは百ボルト電源につなぐでしょう?」
「電圧が高すぎるといいたいのかね? 電力消費量がからんでくる、といいたいんだろう。盗聴機をしかけるようなやつが、駅の電気代を考えてくれるわけがない」
「それでも、盗聴機をあえて二百ボルト電源につなぐことはないでしょう。犯人はおそらく、私たち駅関係者を怖がらせようとしていたんだと思います。あえて高い電圧の電源につなぐことで、物騒な想像をさせようとしたのでしょう。すくなくとも、この機械をしかけた主要な目的は、盗聴ではないはずです」
「盗聴以外の目的で盗聴機をしかける? いったい、どういうことだね。私も世の残酷さは知っているつもりだが、こんな奇妙な計略をかけられたのは初めてだ」
シングルボードコンピュータは、鉄道警察によって解析された。動作していたプログラムは、つぎのとおりだった。
駅の公衆無線LANに自動接続し、キャプティブポータルでは架空のメールアドレスを用いて認証を突破。収集したデータを、匿名ネットワークを通してどこかへ送る。
送信されたデータは音声だけではなかった。とくに、無線LANから多くの情報を収集していたことがわかった。無線LANアクセスポイントに接続しているほかの機器のMACアドレス、やりとりされたパケットの発信元や送り先、DNSへ問い合わせられたドメイン名と返ってきたIPアドレス、さらにはアクセスポイントに接続していない機器が放つ信号にいたるまで、さまざまな情報が収集されていた。
基盤に印刷されていた製造番号から、このシングルボードコンピュータは中央駅電気街のコンピュータ屋にて一年前に小売されたことがわかった。だが、足跡を追えるのはそこまでだった。筐体に付いた指紋からOSの動作ログに至るまで、あらゆる痕跡は徹底して消し去られていた。
それから約十時間後、朝の六時ころだった。
首都イン中央駅のフロント係をしている高橋は、宿泊客から部屋の鍵を受け取り、いつものように言った。
「追加のご清算はございません。ご宿泊ありがとうございました。いってらっしゃいませ」
「ありがとう。また来るよ」
宿泊客はそう言うと、第二エレベータホールへと続く通路へ歩き去った。なにごともなくてよかった、とフロント係は思った。
その宿泊客は、前日に高橋がチェックインを担当した。
都条例では、すべての宿泊客に本人確認をもとめることになっていた。かれはいつもどおり身分証の提示をもとめた。
そのとき、宿泊客から差し出された運転免許証に、なんだか違和感をおぼえた。書体が、自分の免許証のものと違う。番号にかかっている網も、印刷が雑だ。問いただそうと思ったが、眠気のほうがまさった。高橋はそのまま宿泊をゆるし、仮眠室にかけ込んだ。
一時間ほど経っただろうか。清掃係が恐怖の表情をうかべて、フロントにかけ込んできた。
「たいへんです。部屋に、爆弾が」
チェックアウトの列にならんでいた宿泊客らの目線が、いっせいにかれに向けられた。
「し、静かに。お客さまを不安にさせてはいけないよ」
「爆弾があるのかね?」会社員ふうの宿泊客が、重い声でたずねた。
「えっと、清掃員が不審物を発見したとのことで」
そう言いいかけたところで、その客はおびえきって逃げだした。ほかの客も、それにつられてパニックになり、カードキーを放り投げ、大きな荷物をその場に残して逃げ去った。通路の向こうからは、こんなさけび声が聞こえた。
「爆弾! 爆弾! ホテルに爆弾が!」
「何号室で?」高橋は、カードキーの散乱する床をまえに、清掃係にたずねた。
「一七八号室です」
その答えを聞いて凍りついた。違和感のある運転免許証を示した、あの客が泊まっていたからだ。自分のせいで、爆弾魔をまねきいれてしまった。
「いったい、なんの騒ぎだね。物騒な言葉がいくつか聞こえたが」
支配人が、仮眠室の扉を開けて出てきた。
「爆弾なんです。爆弾が部屋に。一七八号室に、赤と青のケーブルがあるタイマーが」
「爆弾? 赤と青? それは本当か?」
「私がうそをつくとでも思っているのですか。ほんとうに見たんです」
「そうか。一七八号室には誰が泊まった?」
支配人は答えを待つことなく、コンピュータのマウスを手に持った。
「おい、これはなんだ。住所の地名がおかしいぞ。おい高橋、ほんとうに免許証を確認したのか?」
「はい、しました。でも、なんか変で、字体とか」
「なら、なんで泊めた! おまえはバカか、それともテロリストか? お前が爆弾をしかけたに等しいんだぞ、お前が!」
一七八号室に行ってみると、たしかに爆弾らしきものが机の上に置かれていた。
それは段ボールでできた箱だった。黒いテープが巻かれた筒がいくつか並び、赤と青のケーブルが一本ずつとび出ていた。内部の回路は見えなかった。
「宮本、すぐに警察を呼べ。鉄道警察に電話しろ」支配人が言った。
宮本と呼ばれた従業員は、まわりの目をさけるように廊下の端に行った。そしてポケットから携帯電話を取り出すと、駅の鉄道警察に電話をかけた。
呼鈴が鳴り、エレベーターの扉が開いた。フロントへ向かおうとする宿泊客らを押しのけ、高橋は一七八号室にかけ込んだ。
「なんだ、おまえは。クビだと言っただろう。さっさと帰ったらどうだ--なにをする!」
支配人ともうひとりの従業員が、箱に近づこうとする高橋を制止した。
「死なせてください。ぜんぶ私が悪いんです。爆弾で死なせてください」
「これ以上迷惑をかけるな! 爆弾が爆発したら、部屋が吹き飛ぶんだぞ!」
支配人は、高橋をつかんで廊下へ引きずり出した。もはや、胸に支配人の札をつけていることも忘れていた。
「駅で毒でも飲むか、電車に飛び込んで死ね!」
そのとき、机上に置かれた箱から電子音が聞こえた。一七八号室のなかにいた宮本は、狼狽して部屋から飛び出した。
「爆発する!」
宮本はエレベータホールに走ると、かご呼びボタンを連打した。
「爆弾、爆弾、爆発する!」
それを聞いて、宿泊客らはパニックになった。呼鈴が鳴り扉が開くと、その場に居あわせたみながわれさきにと乗り込んだ。
定員超過のブザーが鳴った。幾人かが、ほかの宿泊客らによってかごの外に投げ出された。かれらがふたたび起き上がったときには、かごの扉は閉じかけていた。
宮本は扉のすき間に手を入れた。扉はふたたび開いた。
「あっち行け」客がさけんだ。
「どうか、乗せてください。お願いですから」
「つぎのエレベータを待てばいいだろ」
「で、でも、爆発、爆発」
「とっとと下に行かせろ!」
客が宮本を突き飛ばした。そのとき、一七八号室から破裂音が聞こえた。かごの扉は閉じることなく、罵声と定員超過のブザーとが階じゅうに響くのみだった。
一七八号室にあったものはすべて焼け、壁はすすで真っ黒になった。他の客室への延焼はまぬがれたものの、首都イン中央駅は営業をつづけることができなかった。
駅の開業以来はじめて、火災警報器のベルが鳴った。約二百五十本の列車が運休になり、約四百本が遅延した。約十五万件の市外電話がつながらず、約一万通の郵便物が遅配された。
地方では約二日間にわたって食料も手に入らず、家族や友人の安否も知ることができなかった。
この騒ぎから数日が経ち、首都イン中央駅も火元以外の階は営業を再開した。駅じゅうの監視カメラの映像が解析されたが、発炎筒をしかけたあの宿泊客の行方はわからなかった。
中央駅の改札内にある十七番通路は、首都近郊の路線が乗りいれるプラットホームにつながっていた。ここではいつも発車ベルと旅客の靴音が響き、案内板の表示が点滅する。発着する列車は止むことがない。
ことは金曜日の夕刻に起きた。 毎週恒例のこととはいえ、中央駅は混雑をきわめていた。十七番通路も例外ではなかった。あちこちで「特別快速」や「週末ライナー」の表示が点滅し、巨大なかばんを持った旅客が行き交っていた。
なんの前ぶれもなく、トイレの壁が吹き飛んだ。爆発音が、階じゅうにこだました。十七番通路は恐怖と闇とにつつまれた。破片で電線がちぎれ、照明も案内板も電力が断たれたのだった。
切符売場から飛び出した駅員が見たのは、恐怖でわれを失った旅客と同僚の姿だった。人ごみをかき分けて十七番通路に入ると、けがをして身動きがとれない旅客と、散乱した荷物とが懐中電灯に照らされた。
案内放送のチャイムが鳴った。聞きなれない声が聞こえた。
「われわれは、駅のいたるところに爆弾をしかけた。指示にしたがわないと、おまえたちはみんな死ぬことになる」
「駅など爆破させてしまえ」とさけぶ声があった。しだいに、その声はかき消された。
爆音がとどろき、炎があがった。しかし、そこは中央駅ではなかった。国じゅうのあらゆる街で、いっせいに爆弾が爆発したのだった。 作中には、爆発物を処理する場面がありますが、この記述をじっさいの爆発物処理に利用しないでください。 駅の爆破、爆破予告、乗っ取りなどの行為を是認または奨励する意図はありません。 私が本作品で用いている筆名「池田笠井闘志」は、本名「笠井闘志」に、離婚した父の姓「池田」を付したものです。父方の家系への敬意を示すため、「池田」を付しています。 ライセンスされた権利(定義は後述します)の行使により、あなたは、クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0 国際 パブリック・ライセンス(以下「パブリック・ライセンス」といいます)の条項に規律されることを受諾し、同意します。本パブリック・ライセンスが契約と解釈されるであろう範囲において、あなたはこれらの利用条件のあなたによる受諾と引き換えにライセンスされた権利を付与されます。そして、許諾者は、あなたに対し、それらの条項のもとでライセンス対象物を利用可能にすることから許諾者が受領する利益と引き換えに、そのような権利を付与します。
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留意
筆名について
クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0 国際 パブリック・ライセンス
第1条 定義
第2条 範囲
第3条 ライセンス利用条件
第3条(a)の条件に加えて、あなたが作成した翻案物をあなたが共有する場合、以下の条件も適用されます。
第4条 データベース権
第5条 無保証および責任制限
第6条 期間および終了
誤解を避けるために記すと、本第6条(b)は、許諾者が、あなたの本パブリック・ライセンスに関する違反に対する救済を求めるために有するであろういかなる権利にも影響を及ぼしません。第7条 その他の条項
第8条 解釈